サバゲーで使われるメインウエポンには幾つかの種類があります。アサルトライフル、バトルライフル、サブマシンガン、SAW(分隊支援火器)、スナイパーライフル、そして今回の記事の主役であるショットガンです。
FPSなどでは威力を発揮するショットガンですが、リアルなサバゲーで使いこなせている人はあまり見かけません。特に初心者サバゲーマーにとって電動ガンより火力の劣るショットガンは、どうしても敷居が高く感じるようです。
しかし、あえて今回は初心者向けのショットガンの選び方をご案内することにしました。というのも、ショットガンはサバゲースキルを磨くのにとても役立つアイテムだからです。サバゲーでのショットガンに興味のある方は、最後までお付き合いいただけると幸いです。
サバゲー初心者にショットガンは向いていないのか?
サバゲー初心者にとって、ショトガンは火力や射程距離で電動ガンに劣るため、どうしても初心者の頃には扱いづらいイメージがあると思います。
特に、マルイの3発同時発射ができるエアー式ショットガンはコッキングが重いため、どうしても初心者の方や腕の筋力に自信のない方からは敬遠されがちです。
そんなイメージを持たれがちなショットガンですが、インドアや近接戦闘の多いCQBフィールドでは、電動ガンもセミ限定が多いため火力的に引けをとらず、有効射程の差も出にくいので使い方によっては、電動ガンとも互角に戦えます。
ショットガンをインドアやCQBで使って電動ガン相手に戦うと、無駄弾を撃たないように戦術を考えたり、自分に有利になるような立ち回り方を考えるので、サバゲーのフィールドワークスキルが磨かれます。
サバゲーでのコンバットスキルを磨きたい初心者の方にとっては、ショットガンは絶好のアイテムです。
作動方式別サバゲー用ショットガンの選び方
サバゲー用ショットガンを選ぶコツとして、いろいろな基準がありますが、この記事では大雑把に、作動方式と、戦術面での選び方をご説明します。
まず、作動方式ですが、サバゲー用ショットガンの作動方式には、「エアーコッキン式」「ガス式」「電動ショットガン」の3種類に大別できます。ここではそれぞれの作動方式のメリット、デメリットをご案内します。
サバゲー用ショットガンの作動方式1「エアーコッキング」
出典:http://www.tokyo-marui.co.jp
サバゲー用ショットガンの作動方式で最も知られているのが「エアーコッキング方式」です。この方式のショットガンは、「東京マルイ」「マルゼン」「KTW」といった国内メーカーが製造しています。
「マルゼン」「KTW」の製品に関しては、あとの「戦術的ショットガンの選び方」でご紹介するので、ここでは「東京マルイ」のコッキングショットガンについてご説明します。
東京マルイのコッキングショットガンで有名なのが「SPAS12」と「ベネリ」です。
この2機種の最大の特徴でありメリットでもあるのが、3発のBB弾を同時に発射できる機構です。
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このショットガンの内部にはインナーバレルが3本入っていて、それぞれのバレルから同時に3発のBB弾を発射します。要は、一丁のショットガンに3丁分のインナーバレルが仕込まれていると考えてください。
そのため、多少狙いが外れても、3発のうちの1発が当たることがあるので、ラッキーヒットをモノにしやすいです。デメリットは、3丁分のピストンスプリングを同時にコッキングするため、コッキングがかなり固くて重たくなります。
そのため、ショットガン特有の連射方法である「ラピッドファイアー」を行っても、あまり連射力は望めません。腕力に自信のある方に向いたショットガンと言えます。
サバゲー用ショットガンの作動方式2「ガス式」
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名前の通り、パワーソースにガスを使ってBB弾を発射する方式です。この方式のメリットはコッキングの軽さによる連射性の高さです。デメリットは気温の変化に弱く、外気温の低い冬場には、まず使い物になりません。
また、夏場でも連射を繰り返すとマガジンが冷えて、発射不能になることがあります。
サバゲー用ショットガンの作動方式3「電動ショットガン」
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2016年初頭に東京マルイが作り出した新しいカテゴリーのショットガンです。メリットは3発同時発射をフルオートで撃ち出す圧倒的な火力にあります。あまりに火力がすごいので、インドアフィールドでは、チート武器だとして使用禁止にする所もあるぐらいです。
デメリットは他のショットガンと比べて価格が高いこと、そして価格の割にはオモチャっぽいことです。見た目や雰囲気よりも、純粋に火力と制圧力を望む人に向いた製品です。
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東京マルイSGR-12 – 電動ショットガン
東京マルイから発売されている電動ショットガンの第二弾目の製品です。AA12よりもレイルハンドガードが付いている分、拡張性が高く使いやすくなっています。別売のドラムマガジンを使うと、3,000発の装弾数となり、ゲームのバランスブレーカー的な製品です。
気をつけていただきたいのが、この電動ショットガンは、3本のインナーバレルのうち、下2本のホップが斜めについているので、弾着のパターンが拡散されます。今までの東京マルイの「3発同時発射」の着弾パターンに慣れている人は、違和感を感じるでしょう。
この電動ショットガンは、弾幕こそ張れますが、着弾がまとまらないので、ユーザーからは不評をかっています。
命中精度の良いショットガンでターゲットを狙うのなら
マルゼン ショットガン CA870 ストック
このショットガンの特徴は、スナイパーライフルに匹敵する命中精度を備えていることです。それもそのはず、チャンバー部分はVSR10と人気を二分したスナイパーライフル「APS TYPE96」のチャンバーをそのままショットガンに移植されているからです。
スナイパーライフルの精度とポンプアクションの速射性を兼ね備えたこの製品は、「散弾銃の皮を被った狙撃銃」として使えば、相手からは嫌がられる存在になるでしょう。
ショットガンの戦いにロマンを求めるのなら
東京マルイM870ウッドストックタイプ
東京マルイのM870はガスタイプのショットガンです。そのためコッキングが軽く、連射性に優れています。3~6発に同時発射段数が切り替えられて、6発同時発射では、射程距離は落ちるもののショットガンらしい着弾パターンを見せてくれます。
しかし、この製品の最大の魅力は、フォアグリップを操作したときの作動音にあります。メタルフレームが奏でる金属感を伴った操作時の音は、実銃を撃っているかのようなロマンを感じさせてくれます。
ただ、外気温の変化に影響を受けやすく、気温の下がる冬場では、あまり実力を発揮できません。
まとめ:その他のショットガンたち
上記3機種のショットガン以外にも、いろいろな魅力的な製品があります。特にエアーコッキングショットガンは、季節を通じて安定的に動き、BB弾以外の経費がかからないコスパ抜群のショットガンです。おすすめなのは「KTWイサカ フェザーライト」です。
ボルトアクションライフルを一度使うと、その魅力の虜になるように、ショットガンを使ってみると楽しさの虜になります。キル数を求めるだけがサバゲーの楽しみ方ではありません。
たまには勝ち負けを忘れて、純粋に銃の持つ魅力を感じながらサバゲーに参加されてはいかがでしょうか。新しいサバゲーの楽しみ方を見つけることができるかもしれませんよ。
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