特殊部隊とヘルメット
サバゲーを始めた初心者の方の中には、特殊部隊に憧れる方も多いと思います。特殊部隊の始まりはイギリスのSASと言われていますが、その運用思想は世界中に広まり、ドイツのGSG9、旧ソ連のスペッツナズ、歴史に名高いアメリカのグリーンベレーやデルタ、SEALSといった有名部隊が数多くあります。
もちろん我が日本にも自衛隊の特殊作戦群や警察組織のSATがあります。それら特殊部隊の装備の中でひと際目立つのが、ナイトビジョンやヘッドセットを装着したヘルメットです。それらのヘルメットに憧れるサバゲー初心者も多いのですが、いざヘルメットを購入するとなると、何をどう選べばいいのか迷う方が大半です。
なぜなら、装備にあまり詳しくない者にとってヘルメットの違いは見分けづらいのです。さらに、年代ごと、部隊ごとで少しずつ装備されているヘルメットが違い、更に選びにくく感じます。そこで今回は、かなり大まかですが、ヘルメットの種類と選び方についてご案内します。
サバゲーでのヘルメット選び その1
PASGTヘルメット
M88 フリッツヘルメット PASGT 米軍 採用タイプ
PASGTヘルメットとは所謂「フリッツヘルメット」のことです。一般のサバゲーマーがヘルメットといえば思い浮かべるのがこのフリッツヘルメットです。フリッツヘルメットのルーツは第二次大戦のドイツ軍ヘルメットにあります。
第二次大戦終了後、このドイツ軍のヘルメットのデザインが各国の軍隊のヘルメットに影響を及ぼし、今でも使われています。我が国の自衛隊の88式鉄帽もこのフリッツヘルメットの形態をとっています。このヘルメットは、特殊部隊の装備ではありませんが、まずヘルメットの基本形を知らねばこの後のヘルメットの特徴を掴みにくいのでご紹介いたしました。
サバゲーでのヘルメット選び その2
MICHヘルメット
OneTigris サバゲーヘルメット MICH 2001 米軍レプリカ装備 NVGマウント・サイドレール付き
第二次大戦後に各国に採用されたPASGTヘルメットですが、その材質はニッケルクローム鋼やマンガン鋼といった頑丈な材質が選ばれていました。しかし、1970年頃からヘルメットの材質が、ケプラーやアラミドを原料とした強化繊維が使われるようになりました。
それらのヘルメットの中から現れたのが、アメリカ軍特殊作戦コマンド用に開発された「MICHヘルメット」です。MICHヘルメットの特徴は、FRP材質であるため、それまでの金属製ヘルメットよりも軽量化されたことです。さらに、ナイトビジョンを装着できるように共通のブランケットを付けることが可能になっています。
側頭部の外耳部もフリッツタイプよりも開放的なデザインになっており、コミュニケーションが取りやすくなっています。この「MICH2000」「MICH2001」といったモデル当たりから特殊部隊の装備品として使われるようになり、サバゲー初心者の特殊部隊装備入門用としては、おすすめできます。
また、年代的にも2000~2010年頃まで各特殊部隊で装備されていたので、融通性の高いヘルメットです。
サバゲーでのヘルメット選び その3
FASTヘルメット
OPS-CORE FASTヘルメット(ファストヘルメット) レプリカ
MICHヘルメットの発展型として次に登場するのが「FASTヘルメット」です。現在、特殊部隊用ヘルメットとして一番に認識されている形式のヘルメットです。外見上の特徴は、ヘッドセットの使用を考慮して、側頭部が大きくカットされています。
また、サイド部に取り付けられているレイルもピカティニーレイルの取り付けが可能になっています。開発した企業名から「オプスコアヘルメット」とも呼ばれ、「バリスティック」「マリタイム」といったモデルが有名です。年代的には2010年以降の特殊部隊装備を目指す方におすすめです。
サバゲーでのヘルメット選び その4
AirFrameヘルメット
Crye Precisionタイプ AirFrame ヘルメット TAN レプリカ
ヘルメットが置かれる状況は、時と共に過酷になっています。装着されるアクセサリーも重量が増し、その分だけヘルメットも軽量化が求められます。そういった要求を満たすべく開発されたのが、AirFrameヘルメットです。
最大の特徴は、2ピース構造となっており、通気性を確保してヘルメット内の熱を効率的に外に排出します。今後はこのタイプのヘルメットが特殊部隊装備の主流になるかもしれません。
まとめ
ヘルメットの見分け方はミリフォトなどを参考にして、自分の眼を養うしかありません。逆を言えば、一般のサバゲーマーでも違いが分かる人は少ないのです。そのことを念頭に置いて、年代や部隊の装備と少しぐらい違っても、おおらかな気持ちで揃えられることをおすすめします。
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